心理学コラム:成人向け漫画家さんが長生きする方法~横浜心療内科コラム
説明不足な点や伝わりづらい点などもありましたので、色々と調整しています。
こんにちは、ゆうきゆうです。
さて以前、漫画家さんが短命な要因について、「漫画家は健康に悪い仕事?」でお話をさせていただいたことがありました。
大きな理由としては、次のようなことを挙げていました。
・炭水化物をたくさん食べてしまい、糖尿病など病気のリスクが上がる。
・孤独に作業することが多く、その結果、タバコやアルコールなど依存行為にはまってしまう。
するとコメントの中で、「成人向け漫画家さん(いわゆるアダルトな内容の漫画家さん)の方がより短命なのではないか?」
という質問をいただきました。
確かにネットなどを見ていると、成人向けの漫画家さんが亡くなったという話を見ることがあります。
そして年齢を見てみますと、結構若いうちに亡くなってらっしゃる方も多いです。
このブログは論文ではないので、純粋な自分の推論です。特に明確な統計があるわけではないので仮定の話ではありますが、もし成人向けの漫画家さんが早く亡くなりやすい、というのが事実とするならば、理由の一つとして、「欲求」の関わりが大きいと思います。
たとえば交友関係、特に異性との関係を作っていくときに、性的欲求は大きな原動力となりえます。
特にフロイトは、欲求不満を利用して成功することを「昇華」と呼びました。
欲求不満は人間のエネルギーとして大きなパワーになるのです。
ここで成人向けの漫画家さんは、その性的な欲求を、作品として昇華するのが仕事です。もちろんこれは素晴らしいことです。しかしそれによって疲弊してしまうことも多いもの。
いわゆる「賢者タイム」という言葉もありますが、性的欲求の発散は、同時に喪失感も生みます。
特にそれが、たとえば仕事上、興奮し、欲求が高まり、その結果発散し…ということを繰り返していれば、それだけ疲労にもつながります。
さらに人間、仕事で発散・満足した結果、たとえば現実での人との交友関係を築くエネルギーが湧きづらい(男女ともに)可能性がありえます。
その結果、人間関係を作る機会が減ってしまい、社会的な孤独感が増すことも考えられます。
そして、先ほどの「漫画家は健康に悪い仕事?」でもお話しましたが、孤独感が高まると人は依存行為にはまりやすくなります。
特にアルコール・タバコに関しては「孤独を感じているほど、飲酒・喫煙量は増える」という調査もあります。
すなわち、残念ながら孤独は長寿を妨げる可能性がありますので、ご留意いただければ幸いです。
ただ何にせよ、とにかく
漫画家という仕事は、健康に悪い要素が多い
↓
特に成人向け漫画家さんは、性欲という根源的な欲求を、作品作りに込める必要がある
↓
それによりエネルギーを使い切ってしまう可能性もあるし、また逆に満足することによって、現実の交友関係から遠ざかる可能性もある。
↓
その結果、孤独感が増して依存にハマる可能性も増える。
このような流れが起こりやすいのではないか、ということです。
欲求やパワーは仕事に向けすぎるのではなく、様々な方面にバランスよく向けることを意識するのも、長生きには良いのでないかと思う次第です。
考えの一つですので100%というわけではありませんが、少しでも参考になることがありましたら幸いです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
追記です。
こちら「根拠は!?」「データは!?」
というご感想をいただきまして、あらためての説明です。
前提として 「漫画家は健康に悪い仕事?」 という話から派生して、「では成人漫画家さんは?」という質問にお答えし、「成人漫画家さんが、一般漫画家さんより、特に健康に良くない面があるとするなら、その理由として考えられること」を挙げています。ですので「成人漫画家さん1万名を調査し、平均して確かに一般人より早死にしており」みたいな統計を取った話ではないので、ご理解いただければ幸いです。そもそも1万人もいるのか不明ですけども。あと成人漫画家さんにしても一般漫画家さんにしても、ネットの発達やデジタル雑誌の増加などで、ここ最近、特に増えてはいると思います。
そしてここ最近の漫画家さんは、もちろん若く、「比較しての寿命」を調べるのはとても困難で、なかなか本気調査は厳しいかもしれません。
ちなみに成人向けコンテンツにたいしてネガティブな話では一切なく、自分自身も好きなくらいです。だからこそ「今話したようなリスクがありえるから、くれぐれも健康に気をつけて長生きしてね」という心配こそあれ、「だから危険な職業だ終わり!」という話では一切ありませんのでそのあたりもご理解いただければ幸いです。
さらに追記
かの岡本倫先生にご反応いただきありがたい限りです。
先生は余裕で大丈夫かと思います。
また先生のツイートでこの画像を拝見しました。
成人漫画家さんで亡くなっている方の人数に改めて驚きました。
とはいえ、確かに死因は様々でしょうし、また時代も様々なので「早死にの根拠」にはできないと思います。
とはいえ一つの参考までに、と。
重ねて「もし成人漫画家さんが早死にするとしたら、その理由は?」という前提のもとでの推論であり、論文発表をしたとかではないので、ご理解いただければ幸いです。
何にせよ、成人漫画家の先生には、あらためて長生きしていただきたいと思う次第です。
ここまで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました!
Youtube はこちら
Voicy はこちら
Twitter はこちら
設問にお答えいただくだけで、
あなたのうつ度がわかります!
▼▼▼
【問1】
以前のように元気がでない
【問2】
自分のペースで物事が進められないと感じてしまう
【問3】
自分の技能や知識を活かせることが少ないと感じてしまう
【問4】
ワクワク、イキイキとした気持ちにならない
【問5】
もっと一生懸命、働いたり勉強しなければならないと考えてしまう
【問6】
普段いる場所の環境(騒音、照明、温度、換気など)はよくないと思う
【問7】
ひどく疲れを感じる
【問8】
怒りを感じることが多い
【結果】
うつの可能性は少ないかもしれません
うつの可能性は少ないかもしれませんが、症状は日によって変わるものです。
もしお悩みや心配なことがある場合は、メンタルクリニックやカウンセリングを受けてみるのも手だと考えます。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
軽度のうつの可能性があります
即治療を必要とする、とは言い切れませんが、もしも「今までできていたことができなくなる」などの症状により生活に支障をきたしている場合は、メンタルクリニックの受診をお勧めします。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
ある程度、うつの可能性があると考えられます
治療開始が早ければ改善も早くなりますので、日常生活に支障が強いと感じられる場合は、メンタルクリニックの受診をお勧めいたします。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
うつの可能性が強いと考えられます
早めにメンタルクリニックの受診をお勧めします。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。