コロナウイルスから脱出した脱出ゲーム製作団体の話。~横浜心療内科コラム
コロナウイルスから脱出した脱出ゲーム製作団体の話。~横浜心療内科コラム
◆ 謎解きのハマりっぷりについて
「リアル脱出ゲーム、リアル謎解きゲーム」
というものがあります。
自分自身、昨年(2019年)にめっちゃハマって一年で100公演ほど参加しました。
【2019年最新版】リアル脱出ゲーム、精神科医ゆうきゆうの【攻略法と感想】
あまりにハマりすぎて自分たちで3公演ほど開催するまでに至りました。
永遠に繰り返すデートからの脱出~僕は君に1000回フラれる~
自分でもすごいハマりっぷりだと思います。
さらに、非常に多くの方にいらしていただいたので、
「よし!自分たちで謎解きゲーム施設をオープンしよう!」
とまで思いました。
そもそも謎解きを行う団体は、おそらく100以上は存在しています。
しかし大半が企画を立て、レンタル会場でタイミングを見て開催して…という状態です。
宣伝はTwitterやウェブサイトなどを使えば、ほぼ0円で多くの方を集められます。
そしてこれスゴイのですが、謎解きの「ファン」の方たちは一定数いて、そして彼らはものすごく謎解きに飢えています。
なぜなら、「一つの謎解きイベントは、一回参加したら、もう二度と参加できない」から。
すると必然、新たな謎解きイベントに参加するしかなくなります。
これもう、依存レベルにハマっていきます。
自分自身は一年で100種類のイベントに参加しましたが、それ以上の方だって、たくさんいます。
それこそ地方にお住まいで、
「この土日で東京に来て、イベント6・7コこなして、また帰ります!」
なんて人だって無数に存在します。いや本当に。
これ、スゴくないですか?
◆ 謎解きのハシゴは当然です。
どんなにJポップにハマってる人であっても、たとえば
「この土日に東京に来て、AKBと乃木坂とミスチルとラルクときゃりーぱみゅぱみゅとあいみょんのライブ全部回って帰ります」
なんて人いません。
でも謎解きだと、そういうのが普通にありえるわけです。
「いや、でも音楽ライブだと『フェス』というものがあるじゃないか。そこだとたくさん見る人もいるのではないか」
という意見もあるかと思います。まぁその通りです。
でもそれは「同じ場所でセットだから」見やすい、というだけであって、同じ場所でなければ、そこまで参加することはレアなはずです。
ちなみに何と、謎解きにも『フェス』というものが存在します。
多数の謎解き団体が集って、朝から晩まで色々な謎を出し、参加者はいくつも回って…みたいなイベントです。
まぁ、謎解きの場合、そんなフェスがなくてもハシゴするのが当たり前なわけです。
どちらにせよ、謎解きは中毒性の高いゲームで、みんなもうエンドレスで色々な謎解きに参加したくなるわけです。
だからこそ、インディーズ団体が開催したとしても、高確率で満員になるわけですね。
◆ 謎解きはギャンブル依存症?
個人的に、この謎解き依存って「ギャンブル依存症」のそれに近いのではないかと考えています。
一定時間集中し、解けるときもあれば、解けないときもある。
解けないときはものすごく悔しく喪失感があり、解けたときは「ああああっ!」という叫びと共に、すさまじいほどのドーパミンが出る。
また一回の謎解きで解けたとき、解けなかった別グループにたいして、不思議な優越感がある。
そういう意味で、まさにギャンブル依存症と同じ構造です。
とはいえ、ギャンブルは「お金を稼げるかも」という期待があり、また失うお金は莫大、という特徴があります。
謎解きはお金目当てではありませんし、またお金をそこまで失うことはありません(ただ一回数千円かかるので、たくさん参加するとそれなりの額にはなりますが…)。
そういう意味では、純粋な「ゲーム依存症」に近いのかもしれません。
うん。何にせよ依存症です。
◆ この新型コロナウイルスで…?
さてそんなリアル脱出・謎解きゲームですが、その状況を大きく揺れ動かすできごとがありました。
そう。
新型コロナウイルスの大流行です。
それにより都内を中心として緊急事態宣言が出され、いわゆる「三密」が禁じられました。
三密とは、密集・密閉・密接です。
個人的には密集と密接ってめっちゃ近いというか、密集しながら密接しないこともないでしょうし、「密接」だけで十分だと思うんですよね。
でもそうすると、密閉・密接の「二密」になってゴロが悪いとかあるんでしょうか。
何にせよ必然、リアルなイベントは大半が「自粛」されることになりました。
そして、そう。ここに来て「リアル脱出・謎解きゲーム」。
もう三密の代表、みたいな感じではあります。
もうそもそも設定からして
「キミはこの密室から脱出できるか!?」
みたいなテーマで行ってますからね。この時点で「密」とかになっちゃってますからね。
「このオープンスペースから脱出できるか!?」
とかだったら問題なさそうでしたけど、そうなると今度は余裕で脱出できることになっちゃいますからね。
もう存在からして「密」から離れられない状況です。
何にせよ、必然的にこのリアル脱出・謎解きゲームも、「自粛」せざるをえない状況になりました。
しかし、彼らもそれでは終わりません。
何と「リモート」で、ゲームを行うようになったのです。
ある意味、当然といえば当然で、そもそも「リアル脱出ゲーム」自体、もとがネットゲームとしての「脱出ゲーム」だったわけです。
「リアル」なのは、より興奮が高まるから、というだけで、そもそも謎解き自体、リモートでもネットゲームでも、それこそ本などでも可能だったわけです。
原点に返った、ということができるかもしれません。
実際に、ネットを利用したリモート脱出ゲーム。
すさまじい人気で、チケットも完売が続出しているようです。
実際、知性が高い人は、ただ単に頭の回転が速いだけではなく、色々と困難な場面でも多くの対策を考え、実行し、解決する能力も高いものです。
このリアル脱出ゲーム⇒リモート脱出ゲーム という「脱出」を見て、さすがだなぁ、と思った次第です。
◆ さいごに。
ちなみに現在は自粛傾向も少しずつ収まり、各脱出ゲーム製作団体は、また営業再開しているようです。
色々な意味でぜひまた業界を盛り上げていってほしいなと思います。
自分は人生という迷路からいつ脱出できるんだろうと思いつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
設問にお答えいただくだけで、
あなたのうつ度がわかります!
▼▼▼
【問1】
以前のように元気がでない
【問2】
自分のペースで物事が進められないと感じてしまう
【問3】
自分の技能や知識を活かせることが少ないと感じてしまう
【問4】
ワクワク、イキイキとした気持ちにならない
【問5】
もっと一生懸命、働いたり勉強しなければならないと考えてしまう
【問6】
普段いる場所の環境(騒音、照明、温度、換気など)はよくないと思う
【問7】
ひどく疲れを感じる
【問8】
怒りを感じることが多い
【結果】
うつの可能性は少ないかもしれません
うつの可能性は少ないかもしれませんが、症状は日によって変わるものです。
もしお悩みや心配なことがある場合は、メンタルクリニックやカウンセリングを受けてみるのも手だと考えます。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
軽度のうつの可能性があります
即治療を必要とする、とは言い切れませんが、もしも「今までできていたことができなくなる」などの症状により生活に支障をきたしている場合は、メンタルクリニックの受診をお勧めします。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
ある程度、うつの可能性があると考えられます
治療開始が早ければ改善も早くなりますので、日常生活に支障が強いと感じられる場合は、メンタルクリニックの受診をお勧めいたします。
当院では、空きがあれば当日の受診も可能です。どうぞお気軽にお申し込みください。
【結果】
うつの可能性が強いと考えられます
早めにメンタルクリニックの受診をお勧めします。
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